かなざわ整骨院
健康通信VOL、31(2009/8/2)
適度に体を使うことも健康に生きていく上で大切なことですし
休息も同様に健康に生きていく上で大切なことです。
休息の最たるものが「睡眠」です。
人生の時間の20%から30%が睡眠の時間に費やされていることからも、その重症性が伺えます。
しかし実際「休息」は優先順位として、どんどん後のほうに追いやられている傾向があります。
日々患者さんを診ていると、その優先順位をどんどん後のほうにしてしまった方がすごく体調を崩し、エライ事になっているという現状を目の当たりにし続けています。
休息はその日その時の体のバランスを回復する働きを持っていますが、体調を崩された方というのは、そのバランス回復力を働かせることなく次から次へと体への負担が蓄積増大し、どんどん体のバランスが崩れてしまった結果、体調を崩す羽目になっています。
ただみなさんが体に疲労感を覚えていても、充分に休息を取れない現状があることもよく解ります。
「仕事や家の用事なんかがあって・・・」
そんな現状も目の当たりにしています。
しかしここで
「そしたらしゃあないなぁー」
で、済ませてしまえるほどここの問題は軽くはありません。
少なくとも「しんどい」なんていう感覚は体が「どうにかしてくれよー!」と助けを求めている声なので無視する訳にはいきません。
そこで、出来るだけ「有効な」休息の取り方でも身につけ、よりよい休息を取れるように工夫してあげることなんかが、快適に生活をしていくポイントになります。
「運動」の仕方にも「適度な運動の仕方」があるように、「休息」にも「適度な休息」があります。
その①
マクラと寝相
誰が言ったか知らないけれど「高いマクラは体を傷め、健康になる為にはマクラを低くしないといけない」
これは大間違いです。
本当は
「つかれている人、体を傷めた人は高いマクラを好み、健康な人は低いマクラでも寝ることが出来る」です。
質の良い休息、有効的な休息をとるということは、良い睡眠が取れるということとイコールです。
その時の体のコンディションは「寝相」にも現れます。
寝相は、あなたの体が無意識にその時の体の状態を立て直すように働きます。
すごく疲れている所なんかは下になるとつらいので、そこを上に向けようとします。
首の角度や背骨の角度なんかも、体のセンサーがちゃんとおかしい所が癒えるように勝手に角度をとってくれるのです。
マクラがないと寝にくくて仕方がないのに、それを無視して「マクラをせずに寝ると健康になる」と勝手に思い込んで無理してマクラを外す・・・
これではますます体の状態が悪くなります。
変な格好でもいいんです。
それで気持ちが良ければ!
「寝る時マクラは気持ちの良い高さ」
これが一番大切です。
素材云々いわれていますが、まずは高さを考えてみて下さい。
私は体が日々変化することを知っているので、クッションにバスタオルを巻いて寝ています。
これだとバスタオルの巻き方で硬さや高さも調整でき、よだれで汚しても簡単に洗えるのでオススメです。
※同じように布団の柔らかい、硬い、材質なんかも結構みなさん気にされていますが、朝まで気持ちよく寝ることが出来ているようならまず問題ありません。
その②
時間
「6時間しか寝られなかったから足りていない・・・」
「10時間寝たからバッチリOK!」
なんていう物差しで測ることは出来ません。
これも個人差とその時のコンディションがあり、時間的な長短は関係ありません。
「目覚まし時計に起こされなくても勝手に目が覚めた」時が目覚め時です。
極端にいえば夜中の1時に寝てしまい、2時にぱっちりと目が覚めてしまえばそれで睡眠は充分です。
反対に12時間以上寝たけれど、それでもぱっちり目が覚めない場合は足りていない場合があります。
※ただしこれは体のセンサーが正常に働いている場合で、極度の疲労状態や調子を崩している場合には当てはまりません。
その③
昼寝
眠たくなったら寝るのがイイ。
時間の長さも本当は関係ありません。
ただそれだとあまりにも社会生活に馴染まなくなる可能性があるので、疲労感を感じている時なら15分から30分ほどを意識的にとって下さい。
「夜寝られなくなるから寝ないようにしている」かたもおられるようですが、それならまずはそれで構いません。
夜一晩中起きていて眠たくならないようであれば、なぁーんにも問題ありません。
昼寝をして夜寝ない。
それでも健康の為に一役買ってくれるのなら値打ちがあります。
往々にしてこんなパターンは、すでにかなりバランスを崩している人にみられる傾向です。
健康状態が回復してくるとまたリズムが変わってきます。
その④
食事の量
これも食べたいだけ食べればイイ・・・と言いたいのですが、休息の質を高めるにはチョットひと工夫。
腹八分と言いますが、腹半分がイイです。
満腹状態になると、消化を促進する為にエネルギーが内臓に集中し体は休みたいんだけれど内臓がフル稼働するという事態になります。
内臓も筋肉で出来ている所が多いのでそれだけで疲労の原因になります。
しかし空腹過ぎても上手くいきません。
適度に血糖値が維持されていないと自律神経が安定しないので、反対に目が冴えてきます。
水分も摂りすぎると、夜中に尿意を催し睡眠の妨げになりますから注意が必要です。
その⑤
リラックス
緊張状態で休息するよりも弛緩状態、リラックスした状態で休息する方がより効果的な休息を摂ることが出来ます。
ここでは体の力が抜けること、脱力できているのか?がポイントです。
しかしこれがなかなか難しい。
調子が悪い状態は往々にして過緊張状態にあるので、自分で力が入っていることを認識できないのです。
そんな場合は意識的にでも脱力状態をつくり出す必要があります。
やりかたはいろいろあるのですが、その一つを紹介します。
寝る前に、上記のその①からその④までに気を付け、さらに快適な温度の部屋でやってみてください。
格好(寝相)は気持ちのイイ姿勢ならどんな格好でも構いません。
まずは足の意識から行います。
①股の間に物を挟むように呼吸に合わせて緊張状態と弛緩状態を意識していきます。
息を吸う時には内ももの筋肉に力を入れ物を挟むような感じを意識します。
そして息を吐く時にはその入れた力を緩めます。
これを何度か繰り返すわけですが、緊張状態と緩めた時の状態の差がハッキリとわかるようになるまで続けて下さい。
②次は手の意識です。
手の場合は指先に意識を集中します。
息を吸う時に手を広げ思いっきり「パー」の手の状態をつくり出します。
そして息を吐く時にそれを緩めるを繰り返して「指先」でその変化が解るようになるまで繰り返します。
そして緩んだ状態が解ってくるようになると、結構早くその状態をつくり出すことが出来るようになりますし、目が覚めている時にでも緊張しすぎた状態を感知しコントロールできるようになります。
前回今回と色々挙げました。
本来こんな事は考えることでも何でもなくて、やりたいようにしていくと上手くいくようになっているのです。
しかし、今の世の中では意識して取り組んでいかないとなかなか健康維持の為に「運動」も「休息」も出来なくなりつつあるように見えます。
いったん悪い流れに入ってしまうとなかなか「運動」も「休息」も自分でコントロールできなくなります。
そんな状態になる前にぜひ適度に体を動かし、体を休めて下さい。
それが「健康状態」という大きな財産を育んでくれるはずです。
2009/8/2
かなざわ整骨院 金澤信博一声
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