かなざわ整骨院
健康通信VOL、30(2009/7/17)
今回は治療家の観点から運動と休息を考えてみます。
「運動」と「休息」
共に体を維持していく上で大切な要素であることは、みなさんご承知の通りです。
「体を維持していく」ということは
健康状態の維持
病気の予防
老化防止
などを指している事になると思うのですが
治療の現場にいると、大勢の方がまるでそれと正反対のことを希望し、運動と休息を利用しているようにしか見えないことがあります。
体の維持どころか
「体の崩壊」
をつくり出しているように見えるのです。
本人は
「これをするとカラダに良いんだ」と本当に思って、真面目に自分の生活に取り入れています。
しかしそれが本当に有効に働いているのかどうかは、常に冷静に判断していくことが必要です。
「体が維持されている」ようならOK!
特に問題はないでしょう。
でも
「どんどん調子が悪くなる」
「痛い場所が出てきた」
そんな場合は、一旦冷静になって自分で「イイ」と思い込んでやっていることを白紙に戻す必要があります。
TV・雑誌・今までの経験則・口コミ・・・
そんな情報を頼りに運動や休息に色んなバリエーションを加えていると思いますが
それはほとんどの場合
「ある人には当てはまるけれど、自分に当てはまるかはわからない」といった類のものです。
みなさんの体は誰一人として同じモノはありません。
だから運動と休息の仕方も人それぞれなんです。
唯一の共通項は
「人間」であるという点で
この部分だけは共通のルール、やり方が存在します。
ここを間違えると取り返しのつかない事になります。
例えば生きていく上で
「呼吸をする」とか
「体に無理な力をかけない」
「食事が必要」
「火の中では生きられない・・・」なんていうことは当たり前のことです。
人であるが故に、人間として超越した事は出来ません。
その部分をきっちりと理解した上で、なおかつ自分にあった方法で運動と休息を取り入れていく必要があるのです。
治療の現場では、ほとんどの方が「使い過ぎ」の状態でカラダのバランスが崩れて調子が悪くなりやってきます。
ここで使い過ぎの「自覚のある人」
自分はオーバーワークしているという「自覚のある人」なら
「あなたは使い過ぎで体を傷めているので、ここで少しアクセルを緩めた方が良いですよ」という話しをするとすぐにわかってくれます。
ところが使い過ぎているという「自覚のない人」にはそんな話しをしてもなかなか解ってもらえません。
むしろそんな方の何人かは「ここを傷めてしまったのはこの辺りの筋肉が弱いからやと思うので、先生スンマセンがここのトレーニングの仕方を教えて下さい。」と自分で判断して、ひどい時には自分でそんなトレーニングをして更に悪化する場合があります。
運動に関して先に結論からいうと、筋力が弱いということで体を傷める場合はありません!(腹筋が弱いから腰が痛くなるなんて話しも同じです)
では運動は全く必要無いのかというと、決してそうではなく「体を維持する」ためには体は常に動かし続ける必要があります。
問題はその運動の「程度(量)」と「やりかた(質)」のバランスです。
人の体は「動く」ように作られています。
動いていないと体の各部分は「不必要なモノ」と判断され「萎縮」「吸収」されていきます。
使い過ぎにならない為には、それらのバランスを崩さないように使わなくてはいけないし、使い過ぎの傾向のある人は積極的に「休息」を意識して取り込んでいかないと、体の「ヒューズ」が切れてしまいます。(過労死なんかがその例です。人間の体は過酷な条件下におかれた時じわりじわりと弱るよりも、それこそスイッチが切れるように急に動かなくなります)
では、使い過ぎにならない位の「程度(量)」とはどれくらいのものなんでしょう?
目安は一週間同じ事を続けてみて(当然睡眠は普通に取ります)一週間後に体調がどうなっているのか?で判断してもらうと分かりやすいと思います。
ある運動や仕事を一週間続けてみて痛みやしんどさが出ていないか?を感じて下さい。
これでそんな症状が出てきた時には「使い過ぎ」の状態です。
次に「やりかた(質)」についてですが
これは比較的わかりやすいです。
それは人の体は「理にかなった動き(正しいやりかた)」をしていない時には、痛みや運動の制限などでそれ以上出来ないようになっているからです。
運動はその範囲内で納めるのが
「体を維持する」運動
ということです。
しかし実際生きているとなかなかその範疇だけで納めることが難しい場合があります。
特に仕事で体を使う場合なんかはその最たるものです。
その部分を補うのが休息の働きの一つですが
長くなってきたのでそれは次回にお話しさせて頂きます。
2009/7/17
かなざわ整骨院 金澤信博一声
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