かなざわ整骨院
健康通信VOL、28(2009/6/15)
9年前に整骨院を開業し、患者さんの症状をずーっと診せて頂いて
一つ(いや、もっとあるなぁ)感じたことがあります。
それは「標準値」イコール「健康のバロメーターではない」ということ。
「標準値」といわれる数字が一人歩きし、さもその数字の中に収まっていないと「あなたは病気ですよ」とレッテルを貼られてしまう状況は如何なものか?
「標準値」は「正常値」なのか?
さらには
「標準値なら健康なのか?」ということです。
全ての病気が今現在の医療システムの中で数値化できるものではないのはわかります。
検査で所見が出ない・・・数値化できない病気もたくさんあるでしょう。
しかし数値化できるもの、測定できるものだからといって、体型や個体差のある人のカラダをひとくくりの数字で判断できるのか?ということです
いわゆる成人病に大きく関わるといわれている要因の一つ「血圧」を例にとって考えてみましょう。
Aさんは20歳の時、職場の健康診断で「高血圧症」と診断されてしまいました。
「標準値」よりも高かったからからだそうです。
しかし別に何か症状が出ているわけでもなく、血圧を下げる薬を服用もせずそのまま一年が過ぎました。
そしてまた健康診断で去年とほとんど同じ数字が出て「高血圧症」だと・・・
でも症状があるわけでもないのでやはり薬を飲むことをしませんでした。
そして毎年健康診断の度に同じような数値で「高血圧症」と診断され、そのまま10数年が過ぎ
Aさんが35歳になった健康診断の時、明らかに今までと違った高い数字が出てきました。
ここでついた診断が・・・
「高血圧症」
・・・・・ん?
じゃあ今までのは何やったの?
私は柔道整復師であり、鍼灸師なのでこのような症状の診断は出来ません。
ただ多くの患者さんからこのような話しをたくさん耳にしてきました。
そして私自身もその考え方に疑問を持っていました。
「数値がこの範囲の間にあると標準的ですよ・・・大勢の方と同じですよ・・・」
という響きには確かに安心感があるかも知れない。
多くの人は、人と違っているというのは何かしら不安に感じるものです。
だけれどもみんなカラダが違うんだから、みんな違っていても良いんじゃないのか?
そもそもその範疇で収まっていないと病気なのか?
そんな想いがずっと残っていたのです。
先のAさんの話しなら20代の血圧はAさんにとっての「標準値」だったのではないでしょうか?
それが例え一般に言われている「標準値」よりも高かったとしても
Aさんなりの「正常値」なのでは?とおもうのです。
そして35の時に出てきた数値は明らかに過去数年間のもとは違った訳だから
その時の数値が「異常値」なのではないでしょうか。
こんな話しは周りにたくさん溢れています。
筋力も平均的男性と比べると標準的な数値です・・・
睡眠時間も標準的な時間だから問題ない・・・
摂取カロリーも平均的です・・・
学力もまあ平均的だからいいでしょう・・・
いったい標準的なら何がイイの!!!!
他の人が「いやー肩が痛くてたまらんわ」と言っていたら
自分が痛くてもかまわないの?
大切なのは人と比べることや無くて
自分自身と比べることやないの!
昨日の自分と比べてどうか?
一ヶ月前の自分と比べてどうか?
去年の自分と比べてどうか?
10年前の自分と比べてどうか?
30年前の自分と比べてどうか?・・・
それが大切だし数字的に意味のある事じゃないでしょうか。
そんな考えでインターネットを見ていたら
こんな記事が目に飛び込んできました。
「成人病の真実
近藤誠著/文藝春秋」
http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/seijinbyou/00maegaki.htm
からの引用です。
「データ的根拠が全然ないのに、検査値がこれ以上だったら治療が必要という「基準値」を専門学会が決めてしまう談合体質があります。」
談合体質があるのかどうかはよく解りませんが
ある人が勝手に
「これ以上、また以下は異常ということにしましょう」といって決められているだけのように、私には思えてなりません。
先日ある若い患者さんに
「へー、平均的じゃないって言われてるんや・・・ということは平均よりひょっとすると優れているのかもしれないよ」って話してあげたら、ニコッと笑っていました。
そんな視点から見たら、オリンピックに出ている選手達なんてきっと「超異常」の大家なんやろうなぁ。
・・・でも健康そう。
2009/6/15
かなざわ整骨院 金澤信博一声
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