かなざわ整骨院
健康通信健康通信VOL,36(2009/12/2)

なぜカラダは歪むのか?

カラダが歪む・・・
カラダが歪み、色んなバランスが崩れて痛みや不調の原因になる!

以前も同じようなお話をしました。

ところが最近患者さんと話をしていて
「ああやっぱり理解しにくいんやなぁ」と思い
今一度書いています。

歪みについての認識は、今となっては当たり前のように捉えていますし胸を張って言っていますが、患者さんにとってはちょっと不思議な現象のようです。
そういう私もこの世界に入って間もない頃は
「カラダなんて柔軟性があるんやからなんで歪むねん!おっかしいこと言いよるなぁ」くらいにしか思っていなくて、
患者さんがそう思ってしまうことも仕方がないこと。

体を動かし捻ることも、
前後に動かすことも普通の人にはたやすいことで、
運動をやめればちゃんと体は元に戻ります。

・・・というか戻ったように見えます。

運動の中心的役割を果たすのは「筋肉と関節」ですが、
筋肉にしてもつまんで離せば元に戻るし、
骨と骨とが隣り合わせて出来ている関節も手で動かしてやれば、そこそこ動くし手を離せば元に戻ります。

そんな柔軟性を持ったものが何で歪んで固まってしまうのか?
なかなかイメージが沸きにくいところです。

「柔軟性があるのに歪んで固まってしまう。」

なぜか?

簡単に言ってしまうと
「ある状態になると筋肉や関節の柔軟性が無くなるから」です。

じゃあその「ある状態」って何かというと

[check]1、同じ作業が続き、ある特定の筋肉だけが使われ続けている。
[check]2、事故をするときのように、急激な力が体に作用した。
[check]3、ストレスなどによって精神的な緊張が続いた。
[check]4、怪我をしたり、手術で切ったり縫ったりした。

だいたいこの位かな。(また思いついたら報告しますが)
原因は意外と少ないです。

ただ日常生活の中で上のほとんどのことが起きているので、それを全く排除するのは至難の業。
だから「何もしなくても調子が悪い」と言ったような状況が生まれるわけです。

今からそれぞれどのようにして体に作用するのか?説明していきます。

まず1について
同じ作業が続き、ある特定の筋肉だけが使われ続けた時、筋肉は疲労状態になります。
疲労状態になると筋肉の中では二つの現象が起こります。

一つは
乳酸などの疲労物質がたまって、収縮する力がなくなる。

もう一つは
その筋肉に対して「どうせずっと緊張するのなら、緊張しっぱなしになっていればいい」と神経から緊張させる刺激が伝わり続ける場合です。

疲労物質の蓄積は、血の巡りが確保されていれば勝手に代謝の働きで除去されます。

問題になるのはその後の方で
神経が筋肉に対してずっと緊張し続けるように信号を出し続ける方です。

これは一つの「適応」なんですね。
起きて当たり前。

この働きによってある作業に対してカラダがタフになるというか、
その作業をしやすいカラダになっていくわけです。(筋肉で消費されるエネルギーがより少なくてもいいようにカラダは適応していきます。お百姓さんの腰が曲がるのは病気じゃなくて適応で、何時間背中を丸めて作業をしていても作業が続けやすいように体が変化していった結果)

ここでの問題は
あまりにもそれが習慣化してしまうと
筋肉を緊張させるシグナルのONとOFFが利かなくなってくるというところです。(いわゆる麻痺の状態)

筋肉は自分の意志でONとOFFが出来て正常。
それが利かないと言うことは問題です。

さらに筋肉の変化にはその先があります。

そんなメカニズムで筋肉がずっと緊張したままだと
筋肉事態が
「じゃあいっそのこと、もう私はこれで固まっていたほうがいいですね」
とでも言うように、弾力性が無くなって
ワイヤーのようにピンと張ったスジ状になって固まってしまうのです。

刺激によって緊張が起こっていた場合は
カラダを整えていくとまだ早く良くなりますが、
ここまでくるとなかなか元には戻りにくくなります。
(ここまできても治療をすれば楽になる場合は多いですが、楽になるまでの治療時間は相当かかるようになります。)

そして・・・そしてですよ!

「筋肉は骨から骨へとくっついているので、そのワイヤー状の筋肉が骨を引っ張り続け歪みが発生する。」

これが歪みが固定化する一つのメカニズムです。

3の場合もこれによく似ています。

肉体的作業が続いて出てくるのじゃなく、精神心的な緊張によって全身の筋肉は緊張し続ける可能性があります。

ある人は方だけに、
ある人は背中に、
ある人は胸に、
またある人は全身の筋肉が常に
24時間365日続くのです。

カラダはストレスを感じると筋肉に対して
「緊張しなさい!」と刺激を出します。

後はさっきと同じ状況が生まれていきます。

1にしても3にしても
「筋肉が緊張しなさい」という刺激によって引き起こされた緊張は
強く揉んでも取れません。

経験的にはどちらかというと軽い刺激のほうがよく利きます。

カラダにとって「ちょうど良い」という刺激が入って来たときに、
神経は筋肉に対して
「もう緊張しなくてイイよ」と
緊張の刺激を出さなくなるのです。

次のパターンです。
2の場合そして4の場合に起こること
「組織のダメージ」です。

組織は強い力が働くとつぶされたり引きちぎられたりします。
(手術によっても同じ変化が体に起こっています。また、何度も言っていますがいわゆる「もみおこし」は、強い力で筋肉を押しつぶした結果起こる炎症状態です。)
組織がつぶれるとそこでも二つの反応が起こります。

一つは

その周囲の筋肉が緊張する。
という事と

もう一つは

組織の状態が変化する。
ということ。

周囲の筋肉が緊張するのは、傷めたところを守ろうとする自然な働き。
筋肉の緊張、筋肉のバリヤーによってそのダメージを最小限に食い止めようとがんばるのです。

最後になりますが一番やっかいなのがこのパターン!
「組織の状態が変化してしまう」です。

つぶれた組織をどうにかして修復しようと
カラダはあたかも糊のような物質を作り出します。
その糊の働きによってつぶれたところは炎症が鎮まり
修復されていくのですが
つぶれた筋肉が完全に回復したり
靱帯が完全に回復したりというのではなく
(イメージとしては自転車のパンク修理のようなもの。穴の開いたところを他のもので応急処置し、どうにかその状態を保てるようにしているだけ)
その部分が全く違う物質で置き換わってしまうような状態になっています。

その物質は筋肉上に形成されるけど
筋肉ではないので弾力性が乏しく
今までのような動きは確保できません。

靱帯なら強度の弱い靱帯に置き換えられるようなものです。
(捻挫がクセになるというのはこういうことを言っているように思えます)

その結果また骨が引っ張られたり
強い力によって関節がズレたにも関わらず元に戻らずそのままであったり
良い位置に戻してあげても簡単にまたズレたりとなるわけです。

だからこの糊のようなものは必要最小限で食い止める必要があります。
糊を大量に出させないためには
傷めたときやそんな力が作用したとき
一刻も早く適切な処置を施すことです。

アイシングや固定。
関節のズレを伴うものなら関節の整復(元に位置に戻してあげる)。
これらを早期に行うことによって糊を必要最小限に抑えることが出来ます。

そんなこんなでやっぱりカラダは
「歪み」ます。
誰がなんと言っても「歪み」ます。

そんなことを踏まえ
カラダが正常だ!
と胸を張って言えるのは「柔軟性があるとき」ですし
調子が悪いのは「柔軟性が無くなっているとき」なんです。

そうして見ていくと歪みを出さず、調子よく過ごすための一つの答えが見えてきます。

「柔軟性を無くす原因を見つけ対処していくこと」

・・・・当たり前か!

でも当たり前のことに対して何かしていますか?
それを考えちゃんとしていくこと、それがむちゃくちゃ大事なんでっせー!!!

2009/12/2
かなざわ整骨院 金澤信博一声


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